三椏(みつまた)の花を見たことがありますか?
枝が全部3つに別れていくことから、三椏(みつまた)と名づけられたこの草(木ではありません。クワの仲間です)は、紙の原料としても有名です。
もう三椏の花の季節は終わってしまいましたが、春先にはいっせいに咲き、素朴な「ははこぐさ」のような姿が目を楽しませてくれます。この草は紙の原料にするために農閑期の冬に根元から刈り取られますが、次の冬にはまた背丈ほども伸びているのです。
そうやって草を枯らさずに紙の原料を育てているのです。
昔は三椏や楮などの原料だけで作られていた和紙も、現在はさまざまな副原料が使われています。
そしてこの可愛い三椏も、中山間の過疎とともに国内産はほとんどなくなり、外国産のものに変わってきているそうです。和紙といえども中味は外国産の原料、とは少し寂しいような・・・。
でも若い人たちや、リフォームをされる人たちに少しづつ和紙が見直されているのも事実。
どんどん使って、山のおじいちゃん・おばあちゃん達が三椏の花を、山にいっぱい咲かせてくれる日がまたくればいいなぁ。
ちょっと変わった和紙もあります。土佐和紙のLadyRisa