6月のとある休日
もう真夏のような気候の高知県
ふらっと高知県東部の海岸を散策しました
高知県東部の海岸線は高知市から約1時間
岩崎弥太郎の生家のある安芸市まで来ると
南向きの砂浜が続きます
まるで「岬めぐり」の歌のように
車に揺られて岬を回ると、またかなたに岬がみえる
ここが室戸岬か!?と何度もクイズに失敗しながら
国道55号線を高知市から80Kmあまりいくと
やっと本物の室戸岬に巡り合えます
その前にかならず寄るのが「キラメッセ室戸」
室戸のおいしい魚料理や地元の食材、お土産が揃う人気スポット
海の見えるレストランを出ると海岸におりられます
室戸市中心を抜けて5分ほど車を走らせると
そこは室戸岬町の津呂
かの「土佐日記」の紀貫之が立ち寄ったという
岩盤を掘った古い港が往時を偲ばせます
室戸と言えば遠洋漁業のメッカとして有名ですが
漁師のみなさんはたいへん信心深いので
津呂のまちなかには大小たくさんの神社が点在しています
中でも大きなのが王子宮で、秋には大きな神輿を揺らして担ぐ祭りがあり
「ちょうーさいや」という男衆の勇壮な掛け声が響きわたります
そしてこの前に立って耳をすますと
どこからか滝のような水の音が聞こえます
神社の奥には滝があるのかも・・・
かつての切手マニアには懐かしい「国定公園」の響き
日本八景「室戸岬」と書かれた石碑が、ひっそりと岬の突端に現れます
高知には足摺岬(あしずりみさき)と室戸岬(むろとみさき)という
対照的な大きな岬が土佐湾を囲むように太平洋に突き出ています
高知県西南地域、土佐清水にある足摺岬は
まさに断崖を潮で洗うがごとく、男性的な景色で有名ですが
かたや室戸岬は車で通ると「どこが岬?」と思うような柔らかな海岸線
これは海岸が隆起してできた「海岸段丘」という地質のため、
と確か中学の地理で習ったような・・・
近年ジオパークにも選ばれたように室戸の成り立ちと地質・形状の面白さは
高知県でも群を抜いています
かつての南海地震の時には、沈降・隆起を繰り返し
岩がぐにゃっと曲がってしまうほどの圧力をうけた証拠もあり
常緑広葉樹に囲まれた亜熱帯の植生を見ながらの
散策は時を忘れるたのしさ!!
まさに「地質マニア」には堪えられない聖地です
岩にへばりつくように生えた木、室戸岬の奇岩「えぼし岩」遊歩道を歩く人と比べても大きい
(室戸岬散策その2へ続く)
ラベル:室戸市