家族全員でらもさんの本を愛読し、劇団リリパットアーミーの『秘天閣』を見たときには「ナマステー」という挨拶が家庭内ブームになったほどの、自称『らもファン』の我が家は、一報を聞いた時にはシ〜ンとしてしまった。
「7月21日に転倒した」と言うニュースをYahoo Headlineで見たときは「またかいな、らりっていたのと違う?」などと、家族で笑っていたものだ。それがこんな最期になろうとは・・・。
少し前にNHKで、らもさんと奥様との生活を特集していた(いかにしてアル中(ヤク中)から立ち直ったかという内容だったと思う)のだが、そのときのらもさんは、まるでおじいさんのような印象だった。
らもさんはあまり動きのない身体を、だるそうに支え、もうペンを持つ力もないのかどうか、奥様が口述筆記のような方法で、文章を代筆していたのがとても記憶に残っている。
そのとき、薬やアルコールがいかにらもさんの身体を蝕んでいたか、と実感してぞっとした。まだ、らもさんが50才くらいだったろうか・・・。
ニュースを聞いてから、BOOK OFFへ飛んで行き、そこいらにある「らも本」を買いあさってきた。そこには軽妙な「らも節」が、のらりくらりと生きていた。
『夢見るごもくごはん』(中島らも事務所)に、「この前、易者に見てもらったら、53才で大きな賞をもらうような作品を書く、といわれた。その後は安泰だ」という話が書かれてあったが、残念ながら53才を待たずして、逝ってしまった。
せっかく大作を書く予定だったのに(笑)
この夏は、思いもよらぬ読書月間になりそうだ。

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