2006年08月08日

SebastopolからBerkeleyへ

2006年8月8日-その2-

sebas-10.JPG

あまりにおいしかった地元のワインのラベルを参考に、
お土産にワイン購入を決め、
街中の店で、(小さな町なのにワイン専門店がある!)
予算・好みなどを申し出てセレクトしてもらい購入。

買い物中、突然3人のおまわりさんが入ってきてギョッとしたが、
「どうだい?調子は?」というような世間話で笑っていたので、
平和な町・Sebastopolの時間つぶしの巡回だろうとわかって、ちょっと安心。


きっとおいしいに違いない!
…そんな雰囲気がただようショップだった。




Sebastopolを出て、再び南へとFreewayをぶっ飛ばす。

午後になって湾岸の霧もどこかへ去ってしまい、
ジリジリと乾燥した日差しがフロントガラスから容赦なく差し込み、
暑いのなんのって、半端じゃない!
(あぶられるように汗が肌から蒸発していく)

ここへきてはじめて感じた暑さ、というか「熱さ」だ。



しかし、湾岸のBerkeleyにつくと涼しい風が吹き抜けていた。

たかだか数十キロの距離なのに、砂漠と湾岸の気候の違いに驚いた。

Berkeleyについた頃、Yokoさんのケイタイに
カード類をまとめて買ってくださるお店があった!
という朗報がBEEHOUSEから入った。

そのお店はSeatleの和風雑貨屋さんKOBO

なんてラッキー!その場に居合わせることは出来なかったが、
アメリカにいる間にご褒美をもらった気分だった。



Berkeley-free.jpg


気分が高揚したまま、Berkeleyのダウンタウンにある、話題の紙専門店「PaperSource」へ。


壁面を目いっぱい使い、
カラーパレットのように莫大な数のカード・レター製品を展示している。
色や柄のセレクトも洗練されていて、ディスプレイにも細心の注意が払われている。

紙製品だけでこんなに充実した品揃えは、残念ながら日本では見たことがない。


珍しい材質・印刷技術が目白おしだ。ほしいものが沢山あり、目移りする。
カードだけでなく、クラフトの小道具が揃っていてオリジナルを作りたくなる。
シーズンでもないのに沢山の女性客がいて、
ギフトの季節にはさぞや・・・と想像する。

「こんな店に置いてもらえれば…」そう思った。
いや「こんな店に置いてもらおう」そう願うことにした。


papersource.jpg


その後Berkeleyで人気のあるショップをいくつか訪ね、
昨日展示会に来て沢山のご意見をいただいた「Miki's Paper」も訪問した。

和紙専門店の落ち着いた佇まいと店主のMiyukiさん。
紙屋というカテゴリーで括れない、
禅とか日本文化そのものを見せている感じが伝わった。いいお店だ。

Berkeleyは決して大きな町ではないが洗練されたお店が多い。
街ゆく人はみんな、ここでの生活を楽しんでいるように見える。

どこの店のディスプレイにも遊び心があふれていて、
フレンドリーでお客様をいい気分にするおもてなし。
この感覚を日本に帰っても忘れてはいけないな。
せっかくここまで来たんだから、肌で全部吸収していかなくては!



dinner808-1.jpg

<YokoさんJimさん手作りのディナー>


夕方は、BEEHOUSEスタッフのNaokoさん(Yokoさんの親友)が、
NovatoからBerkeleyまで来て下さっていよいよお別れの晩餐。

Naokoさんは、私と同年代で偶然子供も同じ年齢。
仕事も家庭もしっかりとやっていらっしゃる完璧な英語を話す美しい女性だ。
(トーゼンご主人はアメリカ人♪写真がないのがザンネン)
偶然は重なって、同じ頃に関西の近くの大学に通っていたらしい、
ということがわかって話もはずんだ。

子供のこと、日本のこと、教育のこと、大学のこと、
ちょうどアメリカに来る前にNHKで特集された「Working poor」の話題、etc、話は尽きなかった・・・


夕暮れの長い時間をパスタやワインで楽しく語らい、思い出深い夜となった。

night-bay.jpg

さて、明日はいよいよ帰国の途に着かねばならない。
名残惜しくはあるが、きっとまた来られると確信していよう。

GOOD-NIGHT   ・・・のはずだった。

夜中にふと目覚め、トイレに行きたくなって廊下をはさんだBathroomに。
用を済ませて帰ってくると、

な、なんと部屋のドアにロックが掛かっているではないか・・・

がーーーーん!

どうしよう、どうしよう??
朝まではまだ3時間、いやもっとある。
しかしみんなが起きている時間ではない。


廊下で寝るか?いやそれには涼しすぎる。

10分ほどガチャガチャやって観念したワタシ。

Yokoさんとジムさんの部屋をノックすること10分。

バスローブをまとったジムさんが「どうした?」と出てきてくれた。

よかったーーー。涙がでそうになった。

混乱し寝ぼけた頭でどうにかこうにか英語を駆使して状況を説明し、
部屋を開けてもらった(T_T)


ただただ頭を下げるワタシに、
笑顔で「ぐっすり寝るようにね」といって
肩をたたいてくれたくれたジムさん。


かたじけない、申し訳ない。

10代の子供がやりそうな失敗をこの歳でやってしまった・・・

またまた私の「青春の1ページ」が追加されちゃったのだ・・・

いつまでもこうなんだ「三つ子の魂百まで」

・・・恐ろしい。

たぶん、30年後に老人グループホームかどこかできっと同じ事やるんだ。

映画のように脳裏に映し出されるその様子を見ながら羽根布団に身を沈めた。



posted by オーナロ at 00:00| 高知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 土佐和紙アメリカ出品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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