室戸岬は、高知市から約80Km、太平洋を右に見ながらゆっくりと1時間半あまり。
龍馬伝で上川隆也さんが演じた「中岡慎太郎」像がある岬として有名です。
最近ではめずらしい地質が見られる室戸ジオパークとして、人気を博しています。
先日【世界ジオパーク】として日本で5番目に認定を受けました。
室戸市のみなさん、おめでとうございます!!
私こと土佐和紙のLadyRisa店長オーナロは、かつて室戸岬に住んだこともあり、
たいへん懐かしい思い出のある町ですから、ことのほか嬉しく思いました。
津呂の古い港の景観もすばらしいですし、海岸に下りれば浅瀬は熱帯魚や貝類、水生生物の宝庫。
津呂の街並から岬に続くハイビスカスの歩道を、奇岩を眺めながら散歩を楽しんだものでした。
独特の火山岩のような岩や海岸段丘の全容を眺めるもよし、
亜熱帯の植生を楽しむもよし、
灯台から270度以上にひろがる太平洋を見渡せば、
水平線が孤を描いて地球が丸いことを実感する、スケールの大きな景勝地です。

私が特に好きな景観は、室戸市役所のある中心街からトンネルを抜けて三津漁港に出るルート。
トンネルの中ほどから、太平洋が開け、まるで海に飛び込んでいくような錯覚に。
漁港前から室戸岬に向って進めば、強風にさらされてキレイに剪定したかのように
さまざまな常緑樹が独自の景観を作っています。
この植物のありさまと岩の組み合わせがとても美しい。
何度見てもほれぼれとしてしまうのです。
ぜひ、青年大師像から御厨人窟(みくろど)のあたりを散策しながら見てください。
高岡あたりでは、岬に近づくほど、家々の塀や石垣は高くなり、要塞のように家を取り囲んでいます。
台風のときに強風にさらされる環境から家を守る、住民の知恵がこの景観を作っています。
よそでは見られないこの家並み、この営み・歴史自体が有形・無形の文化財と思います。
すばらしいものです。守ってほしいですね。
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さて、高岡漁港には有名なリゾートウトコ オーベルジュ&スパがあります。
高知ナンバーより関西からのナンバーが多く、リゾート施設として名を馳せているのが分かります。

まるでよその国に辿り着いた気がします。

海洋深層水のプールで泳ぎ、リラクゼーションマッサージを受けて1日ゆっくりしてみたい・・・
(とつぜん行っても、ビジターで体験できます。)

お昼はとっくに過ぎていましたが、黒潮御膳(?)を頼んでお食事。
カツオの塩たたきはもちろん、おいしい地元の深層水塩でした。
珍しいのはマンボウの天ぷら、深層水青のりをまぜた衣が絶品でした。
ながれこ(とこぶし)の煮物はすごく柔らかく、それはそれは美味でございました。
また行ってみたい、そして次はゆっくり滞在してみたい。そんな室戸岬でした。