
映画『いけちゃんとぼく』を見ました。
少年の夢・現実・いとおしくも足早にすぎゆく年月。
ケンカ・友情・別れそれぞれの場面にやさしく寄り添ういけちゃんの存在。
その存在のヒミツが最後に明かされます。
そしてストーリー全体を包み込む高知の自然。
ふだん見慣れているはずの景色ですが、こうして映画に切りとられると
なんて美しくやさしく見えるのでしょうか。
小さな家々が折り重なるように続く街角
海・船の残骸
ひまわり牛乳のビン・壊れかけた倉庫。
青い空・白い雲。
きっと原作者の西原理恵子さんにとってもこの景色が大切なものなんだろうなぁ、と感じました。
鑑賞している自分が「少年」になったり「母親」になったり「恋人」になったりして、
涙が何回もあふれました。
私も3人の子どもを持っていますが、少年(少女)という時期は、ほんとうに短いものです。
この映画で、こんなにもすてきな時代だったか、と思い知らされます。
ぜひ子どもやパートナー、大切な人と一緒に見て下さい。
映画好きの「オババ」(実母)も「最初はちょっとバカにしてたけど、やられた!」と申しておりました。
いい映画です。
余談ですが、店長の長男がエキストラでいくつかの場面に登場しています。
他人とは違う場所で笑っていたのはこのせいです。となりの皆様ゴメンナサイ。
そして写真はスタッフTシャツ。いい記念になりました。
映画はみられなかったけれど・・・という方は是非原作を読んでください。
これもじんわり涙がでます。
映画を見て「少年時代バンザーーーイ!」と思った方は、この本もおススメです。
クスッと笑って、本を閉じるころにはじんわりと気持ちよくなります。